メンテナンスにもデザインを!
「そろそろ、だいぶ外観が痛んできたから塗装をしようと思うんだけど・・」
何気なくオーナーが言った言葉。
このエコスペースビルは築33年。ほぼノーメンテナンスだったので、だいぶ外壁に痛みが出ており、サッシ廻りのコーキングも劣化が見られ、いつ雨漏れしてもおかしくない状態でした。
その言葉に即効で僕は、
「それなら、デザインしてもらいましょう!」
と、その場でコーディネーターさんに電話を掛けました。
「カーブアピール(Curb Appeal)」って知っていますか?
カーブアピールとは不動産用語で、建物の外観の第一印象のことをさします。
ここでいうカーブは曲がり角ではなく、「歩道の縁石」を意味し、カーブアピールとは「街の通りから建物がどう見えるか」という意味になります。
入居希望のお客様が物件を内見しに訪れた際には最初の30秒で
「ここに住みたい!」もしくは
「ここには住みたくない!」
と判断してしまうとのデータもあるほど、建物がどう見えるかは重要なのです。
一見、建物を維持していくためのメンテナンス費と考えがちな外壁塗装ですが、実は立派な空室対策でもある訳です。
ただし、足場を掛けての大規模改修となりますので、修繕費も大きくなります。
予算は限られますが、その中で一番費用対効果が高いのは「色」。
最初は、今までと同じ「白」で塗装をしようと思っていたオーナーに、
「それはもったいないから止めましょう!」
と、半ば強引に別色を提案。
ちょっと他とは違った目を引くブルーグレイを選んでいただきました。
また、排水管をマットブラックにすることで、全体的にも引き締まった印象になりました。
そして、1.2Fがオーナーの事務所になっていますので、壁面に社名のデザイン看板もつけてぐっとお洒落な印象に。
完成をみたオーナーも「白にしないで良かった」と大変喜んでくれました。
このように当社では、メンテナンスにもデザインを積極的に取り入れています。
外壁塗装は、10年から15年に1度の一大イベント。入居者さんが友達を招きたくなるような物件を目指しましょう。