株式会社ツイン・ビー 賃貸事業部
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日・祝祭日
2017年06月23日
現場管理

「これ、何だか分かりますか?」

年々上昇する鹿児島市の賃貸空室率。
色々な空室対策がありますが、現場をお願いしている職人さんから基本中の基本を教わりました。

目先のテクニックではなく、顧客に安心して喜んで欲しいというマインドセット(理念)が一番の空室対策なんだと思います。

表面上には出てこない下ごしらえの大切さ

リノベーション工事中の現場を見に行ったときの事。

「田中さん、これ、何だか分かりますか?」
と、リフォームをお願いしている山城さん(仮称)からテープのようなものを手渡されました。

「何ですか、これ?」

「亀裂防止テープです。」

あなたは、こんな風になった壁をみたことはありませんか?

壁クロスのひび割れです。
もしあなたが、新居に入居してしばらく経って壁がこんな風になったら「欠陥住宅じゃない?地震が来ても大丈夫なの?」って不安になりませんか?


でも、実はこのようなひび割れの多くは、下地の石膏ボードの継ぎ目で起きてしまうもの。下地の木枠の乾燥や湿気による収縮などで、壁自体がわずかながら動いてしまうことが原因です。

このテープはそれを防止するためのものなんだそう。
これを、山城さんは石膏ボードの継ぎ目に張って、上からパテをして、下ごしらえをしてからクロスを貼っていました。

そばで作業をしていた大工さんから、
「賃貸でちゃんと下地処理までやってる物件は少ないですよ。」

との話。

僕は、全くの料理音痴ですが、おいしい料理は下ごしらえがしっかりしていると言います。住まいでも、しっかり下ごしらえをした部屋は、入居者さんが安心して住めるのではないでしょうか?

石膏ボードの継ぎ目が原因のひび割れであれば、安全上は問題ないかもしれません。
でも、一般の方にとっては、こんなひび割れが起きたら心配になりますよね?

特に、リノベーションで新しく木枠を組んで壁を作ったところは、石膏ボードの継ぎ目にひび割れが出やすいそうです。

上の写真は、押入れを解体して、新しくクローゼットにしてできた新しい壁です。

空室対策の基本もマインドセット

クロスを貼ってしまえば、分からなくなってしまうところなのに、なぜここまで彼がやっているのか、気になった僕は聞いてみました。

すると、彼は、

「前回初めて工事をしたリノベーションの時に、オーナーさんに直接感謝されて嬉しくて、しっかりした仕事をしたいって気持ちになったのもありますけど、やっぱ入居者さんには安心して住んでほしいじゃないですか?」

「任されてる以上は、責任がありますからね。」

と、照れた表情で言う彼の顔がとても印象的でした。
住んでくれた入居者さんが心配にならないように、こうやってしっかり下ごしらえをしてくれていたのですね。

彼の言葉を聞いて、
受発注関係(下請け)ではなくて、協業という関係性を選んでほんと良かったなぁ。
と改めて思いました。

なぜなら、発注主のオーナーの顧客である「入居者さん」にしっかり目を向けて仕事をしてくれているから。


なので、出来上がってしまってからは目に触れなくなるこの下ごしらえとその価値もしっかり伝えたいと思ったんです。

鹿児島市の空室率は年々上昇しています。
賃貸経営を営むあなたにとっては、頭の痛い現実です。

でも、空室が多い世の中になっていけばいくほど、入居者さんにとっては選択肢が増えていく訳です。あなたも飲食店に行って味やサービスにちょっと疑問が出たら、リピートはしないですよね?それは、他にも飲食店はたくさんあるからです。

一方で、味やサービスが良いお店には何度も通いませんか?それは、店員さんの教育も含めたお店の下ごしらえがしっかりしていて、安心できるからなのだと思います。

住宅も同じで、この下ごしらえのしっかりした仕事に価値が生まれるのではないでしょうか?室内に入ると築30年の物件とは思えない空間なのだけではなく、長く安心して住める住まい。


目に見えない丁寧な下ごしらえが支えてくれているリノベーション。
色々な空室対策のテクニックはありますが、基本はやっぱり「顧客に安心して喜んでもらう」というマインドセットなんだと痛感しました。


山城さんから大切なことを学んで、完成が益々楽しみです。

この記事を書いた人
田中 祐介 タナカ ユウスケ
田中 祐介
空室率が年々上昇する鹿児島市の賃貸不動産事業では、事業者(オーナー)の「経営力」の差が空室率に直結する時代が訪れました。長年に渡って培った賃貸経営管理(プロパティマネジメント)の知識と経験で全力でオーナーの経営のサポートをいたします。
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