株式会社ツイン・ビー 賃貸事業部
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日・祝祭日
2017年01月10日
空室対策

作りかけのモデルルーム


これは、昨年の11月に3戸の空室から管理をスタートした物件の空室の写真。


1戸は、募集開始後3日で申し込みという最高のスタートが切れたものの、あと2戸が

なかなか申し込みに至らず、2ヶ月が過ぎようとしていました。


供給過剰の1LDKをどう差別化するか?


間取りは、供給過剰が著しい1LDK。

近隣でも夏に完成した新築1LDKがまだ空いているという状態です。


鹿児島市の1LDKの家賃相場は6万円。

これだけの家賃を払える人がそもそもこんなにいるの?

というくらい、近隣でもたくさん物件が空いています。


この競争に勝つ為には、物件を差別化することが必要なのです。

募集開始してすぐに1戸が成約したので、ちょっと手綱が緩んでいたのかもしれません。


「僕を信頼して、管理を任せてくれたオーナーさんの期待に応えなければ・・」

「師走」の中、僕の心は焦りでいっぱいでした。

12月は、1年の中で部屋探しのお客さんが一番少なくなる月でもあるからです。


そこで、僕は、

迫田やニトリに走り、内見してくれたお客様が少しでもイメージが沸くようにと

空室をモデルルーム化することにしました。


クリスマス直前、今年も終ろうとする中、

大急ぎで、ロールカーテン・ラグ・クッション・和室用の照明等を買って室内に設置。



ロールカーテンを用意したのは、内見したお客さんが

「大通りの前なので、日当たりは良いけど、室内が全部丸見えになってしまう。」

というのを仲介会社さんから聞いたから。


でも、いざ設置してみると大きな1LDKには、まだまだ備品が足りません。

なんかスカスカで中途半端な感じでいっぱいです。


「もっと雑貨を増やして雰囲気をつくらないといけないな・・」

と部屋を見ながら、僕はまた買いに行く雑貨をリストアップしました。


そして、後日(クリスマス当日)。

インテリアショップに走り、リストアップした雑貨を探してた最中。

携帯電話がなりました。


相手は仲介会社さん。

これから案内したいお客さんがいるとの話ではありませんか。

「すみません、作りかけのモデルルームの状態でも良ければ見ていただくことはできますよ。」


と、僕は恐縮しながらご案内をお願いしました。

電話を切った僕は、急いでモデルルームを仕上なければと雑貨の購入を急ぎます。


すると、また電話が・・・

今度は別の仲介会社さんから、案内したいお客さんがいるのとの電話。


僕は、

「すみません、作りかけのモデルルームの状態でも・・・」

と同じフレーズを繰り返しました。


(このお客さん達が駄目でも、モデルルームがちゃんと完成すれば、気に入ってくれるお客さんが出てくるかもしれない)

と、2度の電話にモチベーションの上がった僕は、大慌てで雑貨を購入することに。


そして、、、

この話の結末はと言うと、作りかけのモデルルームは完成しないまま、

クリスマスになんと2室とも申し込みになったのです。


僕からの報告を受けたオーナーさんは、今年は無理かな?と諦めていたようで、

「これで安心して新年を迎えられる。ほんとありがとうね!」

と、とても喜んでくれました。


モデルルームは完成しなかったものの、

「行動さえ起こせば、何かしらの結果が必ず生まれる」

と改めて勉強させられた出来事でした。


引き寄せの法則?!


賃貸管理を10年以上してきましたが、過去を振り返るとこういう経験はたくさんあります。

リフォームをオーナーさんに提案している最中に申し込みになったり、

周辺の競合物件を調査し始めたら申し込みになったり、

家賃の値下げを提案しようとしたら申し込みになったり、


引き寄せの法則のような感じなのですが、実際には、物件はまだ何も変わっていないのに、その物件のことを一生懸命考えていろいろ手を打とうとすると申し込みになることがあります。


今回、申し込みを下さった仲介会社さんのうちの1社は、

ロールカーテンを設置するきっかけになった仲介会社さんでした。


実は、モデルルームにする前に、この仲介会社さんが過去に案内したお客さんの感想をヒアリングしていたんです。

振り返ってみると、この「聞く」という行動が、仲介会社さんの脳裏に物件が残り、紹介→案内に至ったのではないかと思うのです。


もちろん証拠もないので、これが成約した理由だとは言えません。


でも、そもそも、モデルルームを作ろうと思わなければ、その前の「聞く」という行動は起こすことはありませんでしたし、モデルルーム化するという「行動」を起こす為に、「聞く」という行動を起こしていたのは事実です。


これから「作りかけのモデルルーム」を撤去しなければいません。

完成前に撤去なんて、結局無駄だったのでは?と思われるかもしれませんが、

その過程の小さな一つ一つの行動こそが、色々なことを引き寄せる上でとっても大切なのではないでしょうか?


これって、無駄と思いたくない、自分を正当化したい都合の良い考え?

この記事を書いた人
田中 祐介 タナカ ユウスケ
田中 祐介
分譲マンション販売営業5年、賃貸管理10年、賃貸仲介3年、18年の不動産業界で培った知識と経験が、出会ったお客様の役に立てることを何よりも嬉しく思います。
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