割れ窓理論って知っていますか?
割れ窓理論って何だ?
建物やビルの窓ガラスが割れているのをそのまま放置しておくと、外部からはその建物が
管理されていないと認識されて、割られてる窓が増えていき、やがては建物やビル全体が
荒廃して、さらには街や地域全体が荒れていく、という理論です。
(アメリカの心理学者ジョージ・ケリング博士という人が提唱した理論)
あなたもなんとなくイメージは沸きますよね?
実はこの理論を徹底している有名な企業があります。
ディズニーランドを運営するオリエンタルランドがそうです。
ほうきとちりとりを持って、ササっと清掃している従業員(キャストでしたね)の姿を見たことのある人も多いはず。
それ以外も、ディズニーランドはパーク内のささいな傷をおろそかにしません。
ペンキの塗りなおしや破損箇所の修繕を見つけ次第頻繁に行っています。
それによって、従業員だけでなく来客のマナーも向上させることに成功しているそうです。
割れ窓理論の話を持ち出したのは、
今度、新しく管理受託した「サンシャイン郡元」の定期清掃業者さんと現地で打ち合わせをしたから。
築30年を超える物件なので、この理論をぜひ定期清掃業者さんと共有したかったのです。
類は友を呼ぶ
見かけたことはありませんか?
集合郵便受けの上にチラシが散乱していたり、共用廊下に私物がたくさん出ているマンションを。
放置すれば、類は友を呼びます。
綺麗なところにゴミを捨てるのは、心理的抵抗がありますが、先にゴミがあると「まぁ、いいか。」
という心理が働きだすのです。
この物件の業者さんは、もう20年もここに通い続けてくれている方です。
なので、誰よりも物件のことを知り尽くしてくれいて、今日も丁寧に清掃してくれていました。
こんな心強い味方はいません。どちらかというと打ち合わせの内容は、
「僕も割れ窓理論に賛成なので、気づいたことがあったら何でも教えてください。」
と、お願いする形でした。私物の撤去とかは清掃業者さんだけでは解決できないので。
2人で共有して、徹底していきましょうと確認した事項は下の5つ。
1.集合ポストの不要チラシの処分
2.共用廊下の天井にあるクモの巣の除去
3.各戸の玄関ドアの拭き掃除
4.放置自転車の撤去
5.共用廊下などの私物の撤去
最初は大変かもしれませんが、綺麗な状態が続くと入居者さん達もそれが心地良くなって
汚れやゴミも自然と減って、掃除も楽になっていくはずです。
来春の繁忙期に向けて、一部外壁の塗装や駐輪場の整備もしていく予定です。
入居者さんがマンションに帰り着くとほっとしてくれて、お部屋を見学に来てくれたお客さんが、
「築30年には見えませんね。」って言ってもらえるようにしていかないといけないですね。