一棟まるごとリノベーション、モデルルーム完成間近!
当社初のビッグプロジェクト、一棟まるごとリノベーション。
高麗町にある旧病院寮を賃貸マンションに甦らせる工事も佳境に入ってきました。
暑い中、毎日工事に取り組んでくれている職人さん方に感謝、感謝です。
9月末に全体が完成する予定なのですが、実は先行して2室を先に仕上てもらっています。それは、モデルルームを作って、仲介会社さんに事前に見て貰い、募集をする為です。
コンセプトは「ミニマリズム」
「ミニマリズム」って知っていますか?
オーナーとともに初めて物件を見たときに、このコンセプトがピッタリの物件だと直感しました。ワンルームは20㎡のコンパクト型。部屋の大きさに不釣合いな大きなキッチンが部屋を占めていて、冷蔵庫を置く場所もありません。
ミニマリズムとは、あなたもよく知っている「ウィキペディア」にはこう書かれています。
”芸術の諸分野美術・建築・音楽・哲学・生活様式で、要求される要素を最小限度まで突き詰めようとした一連の態度に発生する最小限主義。・・・”
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%8B%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%82%BA%E3%83%A0
難しく説明されていますが、モノを減らして最小限のシンプルな暮らしをすることです。そういう人を「ミニマリスト」と言ったりします。
「断捨離」も一時期流行りましたが、考え方は同じ。
不要なものを捨て、本当に必要なもの、大切なものだけに囲まれることで、逆に精神的に豊かになりましょう。という発想です。
シンクと加熱器だけ・・
なんともいさぎよい全てを削ぎ落としたかのようなキッチン。
コンセプトの主役には、サンワカンパニー社製の「ミニモラス」を採用しました。
このキッチン。自炊して色んなものを作りたいって人には圧倒的に無理ですね。
でも、実は冷蔵庫すら持たずに一人暮らしをしている人が増えているのをご存知ですか?
【冷蔵庫がいらない理由】
1.自炊しないから
「今の時代は(自炊)しなくても生きていけるから問題ないと思うので」
「今はコンビニや外食、デリバリーなどさまざまな方法でご飯が食べられるもの。無理して自炊しなくてもいいのでは?」
「1人暮らしを始めて2ヶ月、冷蔵庫がない生活を送ってます。私は自炊しない(できない)ので、冷蔵庫だけでなく、ガスコンロや電子レンジ、炊飯器もありません。」
2.コンビニや外食が充実しているから
●最近ではコンビニエンスストアも惣菜の販売に力を入れています。若い世代の社会人や独身者を中心に、帰宅が遅い人はコンビニエンスストアの惣菜を利用すると便利です。
●朝食を家以外の場所で食べる人々が増え続けています。飲食店側も朝食時間帯への新規参入や新メニュー開発など、モーニング需要獲得に力を入れています。
3.電気代がもったいないから
【電気使用量の大きい家電製品ランキング】
電気冷蔵庫が全体の14.2%で1位、2位は照明器具で13.4%、3位はテレビで8.9%、4位はエアコンの7.4%となっています。
こんな理由で、冷蔵庫を持たずに生活している人が増えているんです。
つまり、単身者世帯が増えたことを受け、そのニーズに応えるべく食料品業界の努力によって、単身者は、冷蔵庫すらなくても生活できる世の中になったということなのかもしれませんね。
ならば、住宅にもそういったニーズに応える商品があっても良いのではないでしょうか?
「シンプルで機能的な部屋で自分の時間を贅沢に過ごしたい」
部屋の主役になってしまうキッチンのある、コンパクトだけどシンプルでスタイリッシュな空間。必要最小限のものだけで精神的に豊かに過ごせる空間。
これが、このプロジェクトのコンセプトです。
ミニマリスト、集まれ!
いよいよ、来週は仲介会社様向けの事前内覧会。
果たして「ミニマリズム」が鹿児島の市場に受け入れられるのか?
賃貸のプロの方々はどんな反応をするのでしょうか?
内覧会に向けて、このコンセプトを強化するために、部屋のステージングを行う予定です。
空室率30%の時代を迎える賃貸業界。
価値観の多様化によって、暮らし方もとても変化しています。
場所がいいから
設備が充実しているから
新しくて綺麗だから
間取りがいいから
といったメジャーな住宅選びの決定理由の中に、「コンセプトに共感したから」という選び方をする方が少しで増えてくれたら嬉しいですね。
関連した記事を読む
- 2023/12/26
- 2023/02/21
- 2023/01/05
- 2022/12/27