成約して残念?!
成約して残念?!
このタイトル変ですよね?
空室率20%超の時代に、何をとぼけたことをと思われたかもしれません。
今週末に引渡し予定のお部屋の工事の進捗を確認に行ったときのこと。
工事担当の山城さん(仮称)に、
「工事間に合いそうですか?」と
「大丈夫です。十分間に合います。けど・・」
「けどって何か問題がでもあったんですか?」
「いや、なんか残念で。」
「何が?」
「すごくいい仕上がりだったのに、募集されないのが残念で。」
実は、この部屋は工事途中で成約した部屋なのです。
お客さんは、きれいになったこの部屋を見ずに契約しています。
当然、オーナーや僕(管理会社)の立場からしたら1日も早く成約することは喜ばしいことなのですが
山城さんは、そうは思っていないのです。
そして、山城さんの口から
「募集に出したら、もっと高い家賃で決まったんじゃないですか?」
との声が・・・その理由を仕上がった部屋を見て納得してしまいました。
下の写真は、退去時の押入れの写真です。
そして、これがリノベ後のクローゼットに生まれ変わった写真
1Fの部屋で、湿気がこもりがちだったので、
思い切ってオープンクロゼットにリノベーションしたんです。
このクローゼットが『部屋の主役』になるように、
そしてフレキシブルに使えるように、中段はPCデスクとしても利用可能。
奥に穴があいているのは、そこに電源・LANコンセントがつきます。
右側の収納は、クローゼットパイプを2段にして収納量がアップ。
部屋の床とクローゼットの床をフラットにし、広がりを感じるよう修正。
更に、扉の代わりにオーダー発注のロールスクリーンが付きます。
「めっちゃいいじゃないですか。山城さんが言った意味が分かりました。」
と、僕もこの部屋が世の中に出ないままに終ってしまうのは、少し残念な気持ちになりました。
山城さんは、自分が施工した部屋の元々の家賃とリノベ後の成約家賃を知っています。
いつも「いくらで決まったんですか?」と聞いてきます。
直接お客様と会わない彼にとっては、成約家賃が自分の仕事の評価になっているのです。
仕事の目的意識
山城さんは、オーナー(代理:当社)から仕事を受注するので、クライアントはオーナーです。
ですが、彼はオーナーのお客さんである入居者さんまで見ているのです。
目的がしっかりしていて、その目的を果たすためにどのような貢献ができるのか。
それを考えるからこそ、より良い仕事をしようとその仕事に積極的に関わる姿勢が生まれるのだと思います。
とっても素晴らしいですよね?
山城さんとの会話が、自分自身の仕事も見つめなおすきっかけになりました。
僕ら管理会社のクライアントは当然オーナーです。
オーナーは何の為に、賃貸マンションを購入するのか?
資産運用・将来の年金代わり・節税対策・次世代への資産の引継ぎ・・・
目的は様々ですが、いづれにしても不動産投資の目的は収益を最大化させること。
しかし、空室率が上昇すればするほど、この目的の達成は難しくなります。
その目的の達成の為に、これからの管理会社の存在価値はあるのではないでしょうか?
この考え方を「プロパティ・マネジメント」と言います。
アメリカからやってきた考え方・管理手法ですが、倫理観の高い価値ある仕事です。
実際にこの手法を取り入れて成功したのが、この物件でもある訳です。
山城さんという良いパートナーにめぐり合えたのも幸運だったのですが・・
プロパティマネジメントの考え方で行くと、
「もっと高い家賃でも決まったのではないか?」
を追求していかなくてはいけません。山城さんの言うとおりですね。
山城さんから教えられた出来事でした。
再投資利回り19%を達成したこの物件の成功の道のりを知りたい方は、このセミナーで全てが分かります。
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