もっともっと増えて欲しい賃貸不動産経営管理士
11/20(日)に賃貸不動産経営管理士の試験がありました。
今年の受験者数は、13,149名(速報値)。
昨年はというと5,118名。
なんと2.7倍も増えました。
まだ国家資格ではないのにもかかわらず、なぜこんなに受験者が増えているのでしょうか?
今年、受験者が大幅に増えた背景には、
貸主さんとの管理契約の締結前に資格者による重要事項の説明が必要になったり、
事務所ごとに資格者の設置が必要になったことが大きいです。
(但し、登録時業者のみ。)
抜粋)賃貸不動産経営管理士ホームページ https://www.chintaikanrishi.jp/
不動産会社が必要に駆られて。。というのが理由だと思います。
それではなぜ、国は不動産会社に重要事項の説明や有資格者の設置を義務化するのでしょう?
それは、賃貸不動産市場の現状を見ると分かります。
賃貸不動産市場の現状
〇賃貸住宅の割合は住宅全体の4割程度を占め、国民の重要な住宅ストック。
〇人口減少や住宅の供給過多などにより、空き家の増加が問題化。
〇賃貸不動産管理業を中心とする法規制が存在せず、敷金の返還等のトラブルが多い。
〇賃貸住宅の管理クレームの複雑化や、管理委託契約のない管理の実態もある。
こんな風に
賃貸管理業自体が、新しいビジネスなので、実はまだまだ法整備ができていない状態なんです。
でも、空き家の増加・賃貸住宅へのクレームの増加などの問題は山積み。
だから、資格化してアマチュアではなくプロがやる仕事にしていこう!そんな流れです。
僕は、この資格を2008年に取得しました。
ちょうど、外資系企業や海外リート物件の担当をしていた頃だったで、この資格の勉強をすることが
大いに実務に役立ちました。
現在、鹿児島県にはこの賃貸不動産経営管理士が137名います。
まだまだ、少ないですよね。
この知識を身につけることができれば、オーナーに対して投資効果や資産価値について
根拠に基づいた提案できるようになります。
どんどんこの資格者が増えて、賃貸管理業界のスキルが底上げされて、知名度と地位が
向上したらいいですね。
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