『黄色い像』を想像しないでください。
このタイトルを見て、あなたはどんな像を想像しましたか?
きっと、黄色い像を想像してしまったのでは。
昔、読んだ潜在意識に関する本の中に、確かこんな質問があったのを思い出しました。
人の潜在意識は「否定形」の言葉は受け入れられないそうです。
なので、あなたも「想像しないでください」と言われても、黄色い姿をした像が頭の中に浮かんだはずです。
僕の頭の中にもはっきり黄色い像が浮かんでしまいました。
もうひとつ質問です。
子供がコップに水の入った水をお盆にのせて、テーブルまで運ぶお手伝いをしてくれています。そーっと歩いているのですが、コップの中の水は波を打ってます。
この時なんて声をかけますか?
「こぼさないように気をつけて!」・・・ですよね?
でも、この「こぼさないように」という否定形の言葉は潜在意識には受け入れられませんので、この子の頭の中には水がこぼれている映像が浮かびます。
あなたにも浮かんだあの黄色い像のように・・・そして、そのイメージが現実化してしまい、バシャー!「だから言ったじゃない!」っていう結末に。
あなたの資産の「弱み」を「強み」に変える方法
これってよくある話ですよね?
こんな経験は誰しもあると思います。
なぜ、こんな話をしたかというと我々が従事している管理の仕事でも、気をつけていないとこのパターンにはまってしまうことがよくあるからです。
空室が長期化してくると、僕らは物件が決まらない理由を探し始めます。
・和室は不人気だから
・日当たりが悪いから
人の良いところを見つけるのは難しく、悪い部分はすぐ見えるのと同じで、悪いところにフォーカスしてしまうと、まぁたくさんの後ろ向きな言葉が出てきます。
でも、その後ろ向きな言葉の映像は、同様に頭の中に残るんですね。
そして、それが現実化して空室が余計に長期化してしまうのです。
さっきの話で、子供に「こぼさないように・・」と言わずに「上手に運んでね」と言ったらどうでしょう?
その子は、上手にコップを運んでいる自分をイメージします。
そして、現実も上手に運べてしまいます。
なので、それと同じように、僕は物件の決まらない理由が出たときは、
和室でごろんとくつろいでいる入居者像をイメージしたり、間接照明だけの隠れ家的な部屋をイメージしたりします。
そうイメージすると「こうすれば、もっといい感じになるぞ!」ってワクワクしてくるんです。
物件も人も実は良く似ていて、
「優柔不断」=「物事を慎重に考える」
「怒りっぽい」=「感情に正直で豊か」
「せっかち」=「物事の判断が早い」
一面から見える短所は他方からは見ると長所だったりします。
賃貸では「和室は敬遠されるので、洋室にリフォームしましょう」という提案が多くなされます。
「和室」自体が絶対的に短所だと思ってしまうと、「洋室」にリフォームするしかありません。
では、下の写真をご覧ください。
この写真は、和室をそのまま生かしてリフォームを行った事例です。
家賃を15,000円もアップしたにも関わらず、募集開始後2ヶ月足らずで単身の社会人男性が借りてくださいました。
和室は洋室にリフォームをしないと駄目だという先入観は、『和モダン』というニーズを見逃してしまいます。
和室が駄目なのではなくて、昭和感が残る清潔感のない和室が駄目なのです。
日本の伝統的な生活様式を取り入れた「和」の要素、今の時代に沿った快適かつ洗練された「モダン」の要素を掛け合わせた和モダン。
そのような和モダンの空間では、日本の伝統美や居心地の良さを感じながら、シンプルで無駄のない落ち着いた暮らしが叶うと近年特に人気を集めています。
人と同様、物件も「短所は長所」と深堀りして良い所を探すと、意外とその物件にしかない強みになったりする。
それを見つけて、商品化して、お客さんに認めていただいた瞬間がこの仕事の醍醐味でもあります。
あなたも「黄色い像」や「こぼさないように」っていうパターンにはまったりすることってありませんか?
あなたの資産の「弱み」を「強み」に変えるには、このような意識の転換がとっても有効です。その手法を手に入れるなら、この空室対策セミナーがぴったりです。
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